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今回は、GIFという画像ファイルの基本をご紹介します。 GIF(Graphics Interchange Formatの略。ジフもしくはギフと読む)は、前回ご紹介したJPEGと並んで、Webで表示する画像のファイル形式として代表的なものです。バナーやアイコンを作るときに一般的に使われるファイル形式なので、基本的なポイントをおさえて、軽くてきれいなGIFファイルを作ってみましょう!前回同様初心者向けの講座となっています。 |
| GIFの特徴は、表示できる色の数が256色までしか使えないこと、同じ色のかたまりが多いほど圧縮率が高いということです。そのため、イラストやロゴのように線や面の輪郭がはっきりしていて、色数の少ない画像ファイルを作成するのに適しています。反対に、元の画像が256色を越えている場合には、画像の劣化が目立つので注意が必要です。 |
| GIF形式のファイルは、保存するときに表示できる色の数を選ぶことができます。色数が多いほど微妙な色彩が表現できますが、その分ファイルも重くなります。256色で作成した画像でも、64色、16色と減色しても視覚的にはあまり差を感じない場合があります。画像の劣化が目立たない程度に色数を減らして、効率的に圧縮しましょう。 | 256色 2627バイト ![]() |
64色 1904バイト ![]() |
16色 1082バイト ![]() |
8色 846バイト ![]() |
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| GIFには、画像ファイルの背景を透明にして、ホームページの壁紙や背景色が透けて見えるように表示する機能があります。これを透過GIFと呼んでいます。透過GIFを作るには、使用している画像ソフトで、新規作成のときに背景のカラーを「透明」にするのが一般的です。ソフトによっては、後からでも背景を範囲指定して「Delete」キーなどで削除して透過GIFを作ることもできます。 | 透過なしのGIF
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透過GIF
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| GIFには、1つのファイルの中に多様な情報(表示時間や表示位置など)を持てるという特性があります。アニメーションGIFというのは、その特性を利用して、複数の画像を1つのGIFファイルにまとめてアニメーションを作る方法です。複数の画像を使いながら、ファイルとしてはひとつになってしまう面白い保存形式です。これを作るにはアニメーションGIFを作ることができるソフトを利用します。「Image Ready」や「GifBuilder」などが有名ですが、検索して自分に合った使いやすいソフトを探してみてください。 | ![]() |
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現在GIFに関しては著作権に絡んだ問題が発生しています。特にこれから自分のWebコンテンツを発信しようと思っている方(すでに発信している方も)は注意してください。
GIF画像を作成するための技術の一部を、その特許を米国のUNISYS社が保有しています。 これによりライセンスのないフリーのソフトで作成したGIFはライセンス料(5000ドル、約50万円以上)を支払うことになっています。同時にそのGIFをWEB上で掲載することに対しても同じです。 これによりWeb管理者によってはPNGフォーマットへの移行をする人もいます。 PNGを作成するツールが十分にそろっていないといった問題点もありますが、特 許上は問題がないので安心して使用ができます。 以上で、GIFの説明はおしまいです。 今回はとても簡単にご紹介しましたので、「もっと綺麗に!もっと知りたい!」 そんな方の講座はまた別の機会をお楽しみに。 |